Japanese
English
特集 循環器疾患のリスク管理
心臓手術のリスク管理
Quality Improvement Initiatives in Cardiovascular Surgery: Japan Cardiovascular Surgery Database
宮田 裕章
1
,
本村 昇
1
,
月原 弘之
1
,
髙本 眞一
1
Hiroaki Miyata
1
,
Noboru Motomura
1
,
Hiroyuki Tsukihara
1
,
Shinichi Takamoto
1
1東京大学大学院医学系研究科心臓外科学
1Department of Cardiothoracic Surgery, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
pp.137-142
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100975
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
臨床医が主体となって取り組む医療の質向上を目的とした事業
日本心臓血管外科手術データベース(Japan Cardiovascular Surgery Database,以下JCVSD)は,国民の医療の質の向上に向け,心臓外科に関わるプロフェッショナルが学会(日本心臓血管外科学会,日本胸部外科学会,日本小児循環器外科学会)を挙げて主体的に取り組む事業である.これまで日本の心臓血管外科手術の結果に関する状況は全国規模では把握されておらず,どのような手術がどれくらいの危険性でなされているのか,また手術前の状態が良好な症例と重症な症例とで手術の危険性にどの程度の違いがあるのか,といった内容に関して全国規模では把握されていなかった.JCVSDでは心臓血管外科手術前の医学的身体状況と行われた手術およびその結果を調査し,これをデータベースとして情報収集し全国的に集計することにより,日本の心臓血管外科学の進歩,ひいては国民全体の福祉健康の増進に寄与することを目的としている.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.