Japanese
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増大号 消化管疾患の分類2024
胃
胃潰瘍(十二指腸潰瘍も含む)
崎田・三輪分類
Sakita-Miwa Classification
吉永 繁高
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
pp.478-479
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203537
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定義
時相を念頭に置いた胃潰瘍に関する分類であり,再生性変化がほとんど始まっていない最初の段階を活動期(active stage)とし,潰瘍周囲に浮腫が残っている段階をA1 stage,浮腫が消失している段階をA2 stageと細分類している.次に再生性変化が始まっている段階を治癒過程期(healing stage)とし,その再生上皮の覆い具合でH1 stage,H2 stageに細分類している.最終的に潰瘍が完全に再生上皮に覆われた段階を瘢痕期(scarring stage)とし,まだ赤味が残っているものをS1 stage(赤色瘢痕),赤味が消失し白色調であるものをS2 stage(白色瘢痕)と細分類し,計6つの時相に分類している.後述のように一般的には十二指腸潰瘍に対しても用いられる.
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