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増大号 消化管疾患の分類2024
咽頭・食道
Barrett食道
Barrett食道の分類
Classification of Barrett's Esophagus
小山 恒男
1
1佐久医療センター内視鏡内科
pp.448-449
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203525
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定義
「臨床・病理 食道癌取扱い規約 第12版」1)では内視鏡所見における食道胃接合部(esophagogastric junction ; EGJ)を“食道下部柵状血管の下端”とし,柵状血管が判定できない場合は,“胃の縦走ひだの口側終末部”と定義した.そして,Barrett食道を“胃から食道に伸びる円柱上皮で構成され,腸上皮性化生の有無を問わない”と定義した.したがって,内視鏡的に同定されたEGJより口側に円柱上皮が存在すると,その時点でBarrett食道と診断される.
一方,欧米では腸上皮化生が必須とされているため,生検にて腸上皮化生が確認されて初めてBarrett's esophagusと診断される.このように,Barrett食道の定義は,本邦と欧米で異なることを知っておく必要がある.
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