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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
分類・定義
腸
大腸癌の肉眼型分類
macroscopic classification of colorectal cancer
山野 泰穂
1
1札幌医科大学医学部消化器内科学講座
pp.702-703
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202865
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大腸癌の肉眼型分類は「大腸癌取扱い規約」初版(1977年)に試案として掲載されたことを始まりに,版を重ねるごとに改訂が加えられて,現在は第9版(2018年)に基本分類として0〜5型までに定義されている(Fig.1)1).
粘膜内癌(Tis,M癌)および粘膜下層浸潤癌(T1,SM癌)と推定される早期癌に関しては,表在型として0型,固有筋層(T2,MP癌)以深に浸潤した進行癌に関しては1〜5型に分類されている.また,0型は0-I型(隆起型,Fig.2a〜c)と0-II型(表面型,Fig.2d〜f)に大別され,さらに亜分類がなされている2)(Fig.1,3)1).以前は胃癌に準じて0-III型(陥凹型)も分類には存在したが,実際にはこの形態の病変が存在しないことから削除された経緯がある.
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