Japanese
English
今月の主題 「胃と腸」式 読影問題集—考える画像診断が身につく
序説
画像診断において心掛けるべきこと
Introduction
斉藤 裕輔
1
Yusuke Saitoh
1
1市立旭川病院消化器病センター
キーワード:
画像診断
,
内視鏡診断
,
病理診断
,
生検診断
,
鑑別診断
Keyword:
画像診断
,
内視鏡診断
,
病理診断
,
生検診断
,
鑑別診断
pp.1121-1123
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202519
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
近年の内視鏡機器性能の向上,特に画像強調イメージングや拡大内視鏡画像の高性能化,カプセル・バルーン内視鏡の普及,CT/MR enterography, colonographyなどにより,消化管の画像診断学は急速に進歩した.
また,病理診断学の進歩とともに,生検組織からもより多くの情報が提供される〔HE染色や特殊染色による確定診断や良悪の鑑別のみでなく,組織や消化液(胃液,腸液)などのサンプル採取も含む〕ようになり,これらが相まって消化管診断学は大きな発展をみせている.画像診断を正しく行うためには,従来の通常内視鏡や超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography ; EUS),X線造影検査などと,前述した新しい画像診断法や病理組織学的検索について,それぞれの検査法の利点を生かしながらどのように組み合わせて診断を進めていくかがますます重要となっている.本特集号を読み始めていただく前に,画像診断,読影の際の注意点を中心に私見を交えて述べてみたい.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.