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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
胃
治療
PTEG
Percutaneous Transesophageal Gastro-tubing
大石 英人
1
1村山医療センター外科
pp.657
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202390
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経皮経食道胃管挿入術(PTEG,ピーテグ)は経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy ; PEG)の実施が不能もしくは困難な症例に対し考案・開発された代替法である.同術式は,非破裂型穿刺用バルーン(rupture-free balloon ; RFB)を用いた超音波下穿刺による頸部食道瘻造設術と,造設された頸部食道瘻からのX線透視下のチューブ挿入留置術を組み合わせた,簡便かつ安全で低侵襲な消化管のIVR(interventional radiology)手技である.
経鼻的にRFBを頸部食道内へ挿入し拡張させ食道内腔を確保後,体表より超音波プローブでRFBを圧迫することにより,頸部食道の前方に位置する臓器を左右に移動させ穿刺可能な経路を確保し,超音波下に頸部食道内のRFBを外筒付き穿刺針で穿刺する(Fig.1).次に,穿刺針外筒を介してガイドワイヤーをRFB内へ挿入留置し,X線透視下にガイドワイヤーの先端を食道内腔にリリース後,シース付きのダイレーターをガイドワイヤーに通し刺入部を拡張しシースを留置する.シースを介して留置チューブを食道内へ挿入し,X線透視下にチューブ先端を目的とする臓器まで誘導し留置する(Fig.2).
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