Japanese
English
今月の主題 内視鏡医も知っておくべき病理診断リファレンス—上部消化管腫瘍
主題アトラス
胃:胃底腺型胃癌
Gastric Adenocarcinoma of Fundic Gland Type
八尾 隆史
1
,
津山 翔
1
,
上山 浩也
2
Takashi Yao
1
1順天堂大学大学院医学研究科人体病理病態学
2順天堂大学医学部消化器内科
キーワード:
胃癌
,
胃底腺型腺癌
,
胃底腺粘膜型腺癌
,
oxyntic gland adenoma
Keyword:
胃癌
,
胃底腺型腺癌
,
胃底腺粘膜型腺癌
,
oxyntic gland adenoma
pp.417-420
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202003
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概念・定義
胃底腺型胃癌は,胃底腺への分化を示す分化型腺癌である.Ueyamaら1)が2010年に新しいタイプの胃癌として提唱し,「胃癌取扱い規約 第15版」2)から“胃底腺型腺癌(adenocarcinoma of fundic gland type)”という名称で特殊型組織型の一亜型として掲載された.
胃底腺細胞に類似した細胞から成り,免疫染色でpepsinogen I(主細胞のマーカー)またはH+/K+-ATPase(壁細胞のマーカー)陽性が必須である.早期に粘膜下層に浸潤するが,脈管侵襲やリンパ節転移は極めてまれで,予後良好な腫瘍である1).
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