Japanese
English
今月の主題 知っておきたい直腸肛門部病変
症例アトラス
腫瘍性疾患
肛門腺囊胞
Anal Grand Cyst
小林 広幸
1
,
平田 敬治
2
,
遠藤 伸悟
1
,
藤見 寛子
1
,
清森 亮祐
1
,
大石 篤美
1
,
原 裕一
1
,
恒吉 正澄
3
Hiroyuki Kobayashi
1
1福岡山王病院消化器内科
2産業医科大学第一外科
3福岡山王病院病理診断科
キーワード:
肛門腺囊胞
,
鑑別診断
,
直腸カルチノイド
Keyword:
肛門腺囊胞
,
鑑別診断
,
直腸カルチノイド
pp.1014-1015
発行日 2018年6月25日
Published Date 2018/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201421
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疾患の概念
肛門部囊胞は肛門部に発生する囊胞性疾患であり,肛門部手術における頻度は0.06%1),肛門科専門外来で遭遇する頻度は0.02%とされるまれな疾患である2).肛門部に発生する囊胞性疾患のうち,粘液の貯留した囊胞内腔に肛門腺組織が認められるものが,肛門腺由来の病変で肛門腺囊胞(anal gland cyst;AGC)と考えられている.AGCは極めて緩徐に発育する弾性軟・無痛性の貯留性囊胞で,単発・単房性の病変が多い3).
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