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編集後記
江頭 由太郎
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1大阪医科大学病理学教室
pp.1239
発行日 2016年8月25日
Published Date 2016/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200717
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“症例が先生”,“症例に学べ”と言われるように,消化管画像診断学の日々の研鑽の基本は“症例検討”にある.また,丁寧で詳細な“症例検討”の繰り返しと積み重ねが,本邦の消化管画像診断学の発展に寄与したところは大きい.研究会や学会,あるいは症例報告論文において,“症例”を“検討”の場に提示する手段が消化管画像プレゼンテーションである.これまで消化管画像プレゼンテーションに関する解説書や指南書の類が出版されたことはほとんどなく,もちろん,本誌で特集が組まれたこともない.そこで,本特集では「消化管画像プレゼンテーション」を取り上げ,食道・胃・小腸・大腸の各分野のエキスパートに消化管病変のプレゼンテーションの基本と実際を解説していただいた.本特集は八尾建史(福岡大学筑紫病院内視鏡部)が発案し,斉藤裕輔(市立旭川病院消化器病センター)と江頭由太郎(大阪医科大学病理学教室)を加えた3人で企画を進めた.
まずは,序説にて斉藤が消化管病変診断の基本手順を概説した.
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