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編集後記
鶴田 修
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1久留米大学医学部消化器病センター
pp.1345
発行日 2015年9月25日
Published Date 2015/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200418
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「狭窄を来す大腸疾患」には日常臨床においてよく遭遇するが,機器・診断学の進歩の著しい内視鏡検査でも狭窄部を通過しない場合は得られる情報が少なく,確定診断まで行きつくには注腸X線造影検査,腹部エコー,CT-scan,超音波内視鏡,MRI検査など内視鏡以外の検査が必要であることは多くの臨床医が理解するところである.しかし,昨年(2014年)ある研究会で「狭窄を来す大腸疾患」というテーマで症例検討を行ったところ,内視鏡も含めたさまざまな検査法による症例提示が役立ったと大変好評であったため,本誌でも同じテーマで研究会よりさらに内容を深めて診断プロセスにまで言及した1冊を作成しようということになり,本号が特集された.
序説では内視鏡検査の超専門家である山野が狭窄性病変の診断における内視鏡検査の弱点を素直に認め,本号特集の目的を解説し,内視鏡以外の検査による診断への期待を述べている.
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