Japanese
English
今月の主題 知っておきたいまれな胃疾患
主題症例
非腫瘍性疾患:胃蜂窩織炎
Gastric Phlegmon
浦出 伸治
1
,
金子 昌史
1
,
篠原 敏也
2
,
三井 慎也
3
,
野村 昌史
4
Shinji Urade
1
1三重厚生連松阪中央総合病院胃腸科
2手稲渓仁会病院病理診断科
3記念塔病院消化器内科
4さっぽろ大通り内視鏡クリニック
キーワード:
胃蜂窩織炎
,
胃粘膜切開
,
保存的治療
Keyword:
胃蜂窩織炎
,
胃粘膜切開
,
保存的治療
pp.795-797
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200322
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
疾患の概念
胃蜂窩織炎はびまん性あるいは限局性の非特異的化膿性疾患で,広義には胃膿瘍も含む.成因により原発性,続発性および特発性に分類される.原発性は胃炎,胃潰瘍,胃癌あるいは異物に起因するもので,胃壁の損傷が関与すると考えられている.続発性は他臓器の感染巣から直接あるいは血行性,リンパ行性に炎症が波及するもので,心内膜炎,骨髄炎,膵炎,胆囊炎,中耳炎などに続発する.特発性は胃や他臓器に特別な病変を認めないものである.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.