Japanese
English
今月の主題 消化管早期癌診断学の時代変遷─50年の歩みと展望
序説
「胃と腸」50巻の歴史と現在の問題点
Introduction
八尾 恒良
1
Tsuneyoshi Yao
1
1佐田病院
キーワード:
消化管
,
早期癌
,
診断学
,
病理診断
,
歴史
Keyword:
消化管
,
早期癌
,
診断学
,
病理診断
,
歴史
pp.5-9
発行日 2015年1月25日
Published Date 2015/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200126
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はじめに
歴史的に消化管早期癌の概念は,予後良好な患者の切除標本肉眼所見とその割面の顕微鏡所見から成り立っている.消化管診断学はこれに加え,精密に病変を描出,読影して病理組織構築の診断を目指し,生検標本や術後標本の検索と総合して,より良い治療と予後を目標とする学問である.本誌の早期癌診断学の歴史は診断技術,機器の進歩にとどまらず,病理所見をgolden standardとした診断学によって新しい病変の発見と確立を生み,臨床病理学の進歩に貢献し,さらに病理診断に頼りながら臨床も進歩する,良性サイクルの歴史とも言える.限られた枚数の中で,本誌50年の歴史をレビューし,現在の問題点にも言及した.
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