特集 図説 胃と腸用語集2012
治療
内視鏡的止血法(endoscopic hemostasis)
萩原 朋子
1
,
小野 裕之
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
Dieulafoy潰瘍
,
胃潰瘍
Keyword:
Dieulafoy潰瘍
,
胃潰瘍
pp.875
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113441
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内視鏡的止血法には,(1) 機械的止血法,(2) 局注法,(3) 熱凝固法,(4) 薬剤撒布法があり,Table 1に詳細を示す.そのうち代表的な止血法について,「消化器内視鏡ガイドライン」1),「消化性潰瘍診療ガイドライン」2)に基づき,各々の特徴を述べる.かつては,純エタノールや高張ナトリウム・エピネフリン(hypertonic saline-epinephrine;HSE)局注による止血が主流であったが,現在は止血鉗子による凝固止血とクリップによる止血が多くを占めるようになっている.
クリップ止血法 止血クリップを用いて出血点,露出血管を直接把持・結紮して止血する機械的止血法である.出血点が確認できる場合に用いられる.組織傷害性が少なく,安全で確実な方法だが,潰瘍の観察が接線方向となる場合や線維化が進行した潰瘍の止血には有効でない.
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