特集 図説 胃と腸用語集2012
検査法・手技
平面検出器(flat panel detector;FPD)
杉野 吉則
1
1慶応義塾大学病院予防医療センター開設準備室
キーワード:
CR
,
computed radiography
,
II-DR
,
digital radiography
Keyword:
CR
,
computed radiography
,
II-DR
,
digital radiography
pp.645-646
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113249
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
- サイト内被引用
近年,X線装置のデジタル化に伴って,各種の検出器が製品化されてきた.1980年前後のCR(computed radiography)に始まり,80年代後半にはimage intensifier/TV系を用いたII-DR(digital radiography),90年代後半には新しい装置として平面検出器(flat panel detector;FPD)が出現した(Fig. 1)1).
FPDの構造は,電気信号を処理する薄膜トランジスタ(thin film transistor;TFT)の前面にX線を電気信号に変換するX線変換部を貼り付けたものである(Fig. 2).FPDではX線を電気信号へ変換する方法が2通りあり(Fig. 3),1つはセレン(Se)を用いてX線エネルギーを直接電気信号に変える直接変換方式,もう1つはX線エネルギーをヨウ化セシウム(CsI)によって光エネルギーに変換し,その光エネルギーをTFTとCsI層の間にあるフォトダイオードで電気信号に変換する間接変換方式である.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.