一冊の本
Crohn's Disease
竹本 忠良
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.728
発行日 1975年6月25日
Published Date 1975/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112371
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Aberdeenといえばつい香港の水上レストランのある一帯を思い出すわけであるが,この本はScotlandの北東部にあるAberdeenのDr. James Kyleの著者である.Kyleの経歴とか年齢などもまったく知らないが,扉には肩書がConsultant Surgeon,Royal Infirmary,Aberdeen; Honory Clinical Senior Lecturer in Surgery,University of Aberdeenとある.
本の扉にはDr. Burrill B. Crohnの写真がのっているし,序文もCrohnが書いている.それによると,1932年にこの疾患がはじめて記載されて以来,この疾患は全世界のあらゆる気候風土,国そしてすべての社会階層にみられることが認められたし,おびただしい内科,外科ならびに疫学上の文献が発表されてるが,断片的な満足が得られるにすぎない.クローン病についてはregional enteritisとcolitisを包括した広汎な研究が必要であったが,20年来これが欠けていた.このneedに十分応えたのがこの本であるとほめている.
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