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編集後記
福地 創太郎
pp.116
発行日 1987年1月25日
Published Date 1987/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111964
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かつてファイバースコープが米国のHirschowitzによって開発された当初,それまで胃内視鏡のメッカとして君臨した,ドイツの誇り高き胃鏡専門家たちはファイバースコープの将来性を見通す目を持っていなかった.胃鏡に代わる新しい内視鏡として,先見性を以て,その開発に取り組んだわが国が,その後の消化器内視鏡診断学の発達の指導的立場に立ったことは記憶に新しい.電子スコープの誕生は,またしてもその最初の成功は1983年米国のWelch-Allyn社によってもたらされたが,これに注目したわが国のその後の開発のテンポは目覚ましい.いささか鳴り物入りで,はしゃぎ過ぎのきらいはないではないが,これがファイバースコープに代わる,新しい世代の内視鏡として発達する可能性は大きく,展望は開けている.
電子スコープの特性は高解像力,高画質の優れた画像と共に,光信号を電気信号に変換しアナログ画像をデジタル化しうることにある.
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