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編集後記
福地 創太郎
pp.574
発行日 1985年5月25日
Published Date 1985/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109857
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門脈圧充進症に伴う重篤な合併症としての食道静脈瘤破裂に対する非観血的止血法として,内視鏡的硬化療法は近年急速な発達を遂げ,臨床的に不可欠な治療手技として定着しつつある.しかし,その方法としては,血管内注入と血管外注入,両者併用法があり,硬化剤としても,それぞれ種々の薬剤が利用されており,更に注入量その他の細かい手技も諸家により微妙に異なっている.このような各種の治療手技の長所・短所の比較を含め,本法の長期遠隔成績,その有用性と共に,限界と副作用などを明らかにするため,本特集号が企画されたが,先年不幸にも逝去された杏林大学外科故相馬智教授が中心となられて編集企画委員会が持たれたことを報告し,故教授の御冥福を心からお祈りする次第である.
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