Japanese
English
今月の主題 食道・腸の生検
主題
十二指腸の生検診断
Biopsical Diagnosis of Lesions in the Duodenum
田中 弘道
1
,
古城 治彦
1
,
五明田 学
2
H. Tanaka
1
1鳥取大学医学部第2内科
2鳥取大学医学部中検病理
pp.163-170
発行日 1974年2月25日
Published Date 1974/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111745
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最近の内視鏡検査法の進歩は目覚しいものがあり,十二指腸病変についても明るい視野で十分に直視下観察が可能になってきた.それだけに直視下生検診断が単に質的診断の最終的役割を果すに止まらず,各種の十二指腸疾患の病態解明の上に多大の期待が寄せられていることも当然である.しかし,何といっても胃に比べて十二指腸には悪性疾患はまれであり,日常診断上生検を不可欠とする症例は少ない筈である.発見した病変の良,悪性の決定という役割よりも,むしろ内視鏡的異常所見の病理組織学的解明のための生検例が多くなるものと思われるが,本稿においては,教室における十二指腸疾患に対する生検診断の実態について述べ,併せて今後の問題点を指摘したい.
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