Japanese
English
今月の主題 中垂腫瘤
主題症例
画像所見から術前に診断しえた虫垂粘液囊腫の1例
Case Presentation of the Appendiceal Mass Lesion
佐藤 剛利
1
,
北守 茂
1
,
奥村 利勝
1
,
斉藤 裕輔
1
,
原 久人
1
,
奥山 修兒
1
,
小原 剛
1
,
柴田 好
1
,
岡村 毅與志
1
,
並木 正義
1
Taketoshi Sato
1
1旭川医科大学第3内科
キーワード:
虫垂粘液嚢腫
,
mucocele
Keyword:
虫垂粘液嚢腫
,
mucocele
pp.1209-1213
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111485
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要旨 画像所見から術前に診断しえた虫垂の粘液嚢腫の1例を報告した.患者は73歳,女性.スクリーニングとして行った大腸X線検査で,盲腸内側に,圧迫すると容易に変形する表面平滑な半球状の粘膜下腫瘍像を認めたことが発見の動機となった.虫垂粘液囊腫の画像診断上の特徴的所見は,大腸X線検査と内視鏡検査により,虫垂開口部が同定されない盲腸部の粘膜下腫瘍様病変として捉えられ,超音波・CT検査によりそれが囊胞性病変であること,更に,腹部血管造影検査で回腸一盲腸動脈支配の腫瘤として確認されることである.これらの所見が得られれば,本症の診断の根拠となる.
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