Japanese
English
今月の主題 線状潰瘍
座談会
線状潰瘍
Symposium―Linear Ulcer
村上 忠重
1
,
堀越 寛
2
,
川井 啓市
3
,
中島 義麿
4
,
白壁 彦夫
5
,
鈴木 武松
6
Tadashige Murakami
1
1順大・外科
2国立がんセンター・集検部
3京府医大・内科
4桐生市・まろ医院
5順大・内科
6昭和大・外科
pp.178-193
発行日 1970年2月25日
Published Date 1970/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111199
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線状潰瘍を見つけるまでに
村上(司会) 私が司会を承わることになったのですが今日は鈴木武松先生にわざわざ出てもらいました.おこがましい話ですが,線状潰瘍という言葉を日本の学会へ導入したのは,私と鈴木武松君との合作のようなものでして,そういう意味で張本人として鈴木君に来てもらったわけです.
線状潰瘍という言葉は,そういう意味で割りに新しい言葉だと思います.しかしながら,文献を引いて見ますと,こういった潰瘍があることは随分前から気がつかれております.ただこれを臨床的なものに引き戻したという意味で,多少は私共の観察の意味があったのではないかと思います.そして今から考えて見ますと,線状潰瘍という言葉が果して正しかったか,むしろ線状瘢痕という言葉の方がよかったのではないか,ここら辺はいろいろ問題があるところだと思っております.
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