Japanese
English
肉眼形態の判定基準
小さな表面型(Ⅱ型)大腸上皮性腫瘍―肉眼形態の判定基準―私はこう考える
Criteria of Macroscopic Feature of Small Colorectal Carcinomas of Superficial Type (Type II)
武藤 徹一郎
1
Tetsuichiro Muto
1
1東京大学医学部第1外科
キーワード:
Ⅱ型大腸癌
,
大腸上皮性腫瘍
,
平坦型大腸早期癌
,
陥凹型大腸早期癌
Keyword:
Ⅱ型大腸癌
,
大腸上皮性腫瘍
,
平坦型大腸早期癌
,
陥凹型大腸早期癌
pp.870-871
発行日 1990年7月25日
Published Date 1990/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111112
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- Abstract 文献概要
特集“陥凹型早期大腸癌”の発刊(1987)から,わずか3年しか経たないのに,表面型(Ⅱ型)病変が取り上げられることになった.大腸の表面型(Ⅱa,Ⅱb,Ⅱc)病変は癌,腺腫を含めて最近のトピックであり,この3年間の進歩も明らかにされると思われるので,大いに楽しみにしている.しかしながら,表面型病変の分類について,この小文を論ずるのは,いささか気が重く筆が進まない.なぜなら,筆者自身にその分類についての確たるイメージが出来上がっていないからである.分類について云々するに足る症例を経験していないし,また,全国レベルでみても,まだそれに足るだけの症例が集積されているとも,思えない.
つい最近の日本内視鏡学会での陥凹型大腸早期癌に関するパネルを聴いても,やはりその感は拭えない.1987年に提起した問題点は決して解決しているとは思われないので,書くのは止めようかと幾度も思ったが,この問題に関する批判的な見方も,全く無意味ではあるまいと思い直して筆を執ることにした.
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