印象記
国際細胞学会
奥井 勝二
1
1千葉大学医学部綿貫外科
pp.1623-1625
発行日 1968年11月25日
Published Date 1968/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110676
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南米ブラジル・リオディジャネイロで,昭和43年5月19日から22日までの4日間に開催された第3回国際細胞学会に出席する機会を得た.日本からは日本臨床細胞学会々長福田保教授,癌研婦人科部長増淵一正先生,村上忠重教授,綿貫重雄教授等約30名が参加した.
まずはじめに今回の旅行の日程をのべると,5月12日に羽田を発ち,米国に4日間滞在し,Colombia大学,ワシントンのNIH(National Institute of Health),ボストンのMass. General Hospital等の各施設を訪問し,主として癌研究部門を見学し,5月17日リオディジヤネイロに到着,学会に出席した.学会終了後ブエノスァィレス,ペルーのリマ,インカ帝国の遺跡,一部の人はチリーのサンチャゴ,次いでメキシコ市を訪問,同様各地の大学,癌研究施設を訪問,見学し,6月4日帰国した.短期間ではあるが,この旅行をふり返ってみると,学問上のことは勿論,それ以外のことすべて,見るもの,聞くもの珍しく,非常に貴重な経験をしたことは確かで,日本に帰って,我が国の現状と比較して,いろいろ参考になる点が多かった.
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