今月の主題 胃集団検診と早期胃癌
綜説
胃集団検診と現況
山形 敞一
1
,
二階堂 昇
1
,
北川 正伸
1
1東北大学医学部山形内科
pp.139-146
発行日 1968年2月25日
Published Date 1968/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110639
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Ⅰ.はじめに
胃癌患者の早期発見,早期治療には,癌に対する正しい知識の普及をはかるとともに,一般住民のスクリーニングから専門的検査を経て,さらに治療に至るまでの一貫した癌の医療体制を整備する必要がある.
定期的な検診に地域住民を恒常的に参加させるために,あるいは事業所において,職場衛生管理の一環として逐年検診を行なうためには,どうしても専従して検診を企画し,実施する組織体制が必要である.
宮城県では東北大学医学部山形内科と宮城県対がん協会が表裏一体となり,胃集団検診に関する一連の業務を担当してきている.
現在われわれは集検から精検,事後管理までを一貫した方針で実施しているが,いわゆる宮城方式とよばれている検診方式について,昭和40年度(40.4~41.3)の成績を中心に具体的にのべてみる.
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