今月の主題 胃微細病変の診断
症例
Ⅱc型早期胃癌例
五十嵐 勤
1
,
塩谷 敏夫
1
,
阪本 次夫
1
,
村井 隆夫
1
,
阪場 貞夫
1
,
小野 隆
1
,
今野 斉
1
,
吉田 浩
1
,
五ノ井 哲朗
1
1福局医科大学古川内科
pp.525-526
発行日 1967年4月25日
Published Date 1967/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110511
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患者:53歳,女.主訴,心窩部痛.手術,41年7月18日.
第1図はかるく第一斜位にして撮影した充盈像,胃体部小彎に壁不整があり,よくみると,Schattenplus im minusの像である.
二重造影像第2図では,体部小彎辺縁がふくらんでいる.そして,体部の粘膜ひだがこの部にひきよせられている.第2図より空気を多くした二重造影像第3図には,体部小彎辺縁にSchattenplus im minusの像があらわれてきた.体部の粘膜ひだはこの部にひきよせられている.つまり,粘膜ひだ集中である.
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