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編集後記
望月 福治
pp.350
発行日 1986年3月25日
Published Date 1986/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110185
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シーシュポスは重い岩を山頂まで運び上げなければならない.ひとたび山頂に達した岩は再び自らの重みで麓にころがり落ちてしまい,彼の永遠の仕事はいつものようにまた始められる.われわれの仕事も,ある意味ではこんなものかもしれない.
"早期胃癌のX線診断と内視鏡診断の比較"という命題は,麓にころげ落ちては押し上げられる岩のように,これまで何度か繰り返し検討され,話題の頂上に取り上げられてきた,いわば永遠の主題であるように思われる。本号では,こうした両診断法の比較を,胃から大腸の早期診断の場に置き換えて特集が組まれている.
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