初心者講座
早期胃癌の見つけ方(2)
八尾 恒良
1
,
渕上 忠彦
2
Tsuneyoshi Yao
1
1福岡大学筑紫病院消化器科
2松山赤十字病院胃腸センター
pp.225-230
発行日 1986年2月25日
Published Date 1986/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110126
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II.撮影技術-その2
(2)前庭部撮影法―再立位第1斜位
前回,前庭部の空気少量の二重造影法と圧迫法について述べた.この2つの検査法の組み合わせで,前庭部の多くの病変は拾い上げることができる.
前庭部の圧迫法は,本来は十分に造影剤で充盈させ,できるだけ広い範囲を丁寧に行うのが本筋である.しかし,これを早い時期に行うと造影剤の十二指腸係蹄への流出を起こし,その後の二重造影像を阻害するので,二重造影撮影前の圧迫像はいい加減な圧迫で妥協せざるを得ない.
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