一頁講座
無透視下の結腸鏡挿入
長廻 紘
1
,
竹本 忠良
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.650
発行日 1972年5月25日
Published Date 1972/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109120
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ファイバースコープが放射線によって変質することは,周知の事実である.食道鏡,胃ファイバースコープなど,特殊な場合を除いて,透視の助けをかりずに挿入できるので問題はない.十二指腸ファイバースコープは,膵胆管造影を行なう場合,スコープを挿入したままでレ線撮影を行なうので,スコープが被曝することはやむをえない.一方結腸ファイバースコープの場合,レ線透視の助けを借りると,そうでない場合に比べて挿入が楽になる.その結果として,できるだけ被曝しないように透視を用いても,100例位使用するとファイバーが変質して像が黄色っぽくなってくる.
透視を用いないで結腸ファイバースコープを深部まで挿入できることが,われわれの念願である.
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