Coffee Break
便潜血反応
pp.452
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108867
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便潜血反応はヘモグロビンのpseudoperoxidase反応を利用したものである.血液の存在により,過酸化水素がベンチジン,グアヤック,オルトトリジンなどを酸化して発色させることによって潜血の検出をする.便潜血反応の臨床的意義については諸論があるが,もう長いこと臨床第一線で使われてきた検査であり,今も盛んに大腸疾患のスクリーニングとして用いられていることに変わりはない.
便中血液が2ml/100g以下であれば,潜血食をきちんと守った場合には,かなりしっかりと潜血反応が陰性になり,食餌制限をゆるめた場合の5分の1に偽陽性は減ることがわかっている.食餌制限をきちんと守らなかった場合にベンチジン反応偽陽性になる原因としては,腸詰め,赤い肉,生野菜,新鮮な果物などがある.だから,このようなものは潜血食から除外する必要がある.
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