入門講座 胃癌診断の考え方・進め方・7
③質的診断をめぐって―その3
市川 平三郎
1
,
城所 仂
2
,
八尾 恒良
3
,
多賀須 幸男
4
,
中村 恭一
5
1国立がんセンター病院
2順天堂大学消化器外科
3福岡大学第1内科
4関東逓信病院消化器内科
5筑波大学基礎医学系病理
pp.982-984
発行日 1979年7月25日
Published Date 1979/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107731
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●細胞診を生かせないか
城所 ひところ,activeな潰瘍なんかがあって壊れたような時期には,どこからとっていいか,また,とるんだけれども,3コとったとしても,はずれたところにあるかもしれないという不安が,どうしてもつきまとう.そういう意味で,細胞診を生かすという考え方はないですか.
多賀須 補助的にtouch smearを作っています.touch smearのほうが先にデータが出るので,その結果も参照してbiopsyの標本を病理の先生が見ているんです.ですから,病理の先生から「細胞診の読みすぎ」などのコメントがついて返ってくることもあるのです.
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