Japanese
English
今月の症例
2.S状結腸Ⅱa+Ⅰ型早期大腸癌の1例
II. Type IIa + I Early Cancer of the Sigmoid Colon, Report of a Case
小泉 浩一
1
,
甲斐 俊吉
1
,
川村 紀夫
1
,
川上 眞寿弘
1
,
橋本 国夫
1
,
丸山 雅一
1
,
柳澤 昭夫
2
,
加藤 洋
2
,
冨松 久信
3
,
藤谷 幹浩
3
,
池延 東男
3
Koichi Koizumi
1
1癌研究会附属病院内科
2癌研究会附属病院研究所病理部
3早期胃癌検診協会中央診療所
pp.980-982
発行日 1995年7月25日
Published Date 1995/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105469
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
〔患者〕70歳,男性.検診で便潜血反応陽性のため,精査目的に早期胃癌検診協会中央診療所を受診した.大腸内視鏡検査で多発ポリープとS状結腸の早期癌を認め,精査加療目的に当科に紹介された.血液生化学所見および理学所見に特記事項なし.
〔注腸X線所見〕腹臥位二重造影像(Fig .1)では,S状結腸に30×25mmの平坦型病変を認める.病変の内部には溝状のバリウムの貯溜が認められる.病変が粘膜ひだ上に載っているが,肛側ではわずかにひだ集中様所見を認める(矢印).病変の側面像(Fig. 2)では,一見孤状変形として捉えられるが,病変が粘膜ひだ上にあることを考慮すると変形は軽度であるとみなされる.圧迫法(Fig. 3)で病変は容易に伸展し,口側の平坦なⅡa部(白矢印)に続いて,肛門側には更に高い隆起を呈するⅠ型の成分(黒矢印)を認める.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.