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編集後記
多田 正大
pp.250
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105328
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前号から「レベルアップ講座」がスタートしましたが,“他山の石”をもって自らの診断学の向上の糧にすることができるよう,企画したものです.読者諸兄からも,教訓的な症例のご投稿を期待しています.
閑話休題,表面型大腸腫瘍の存在が認知されてから数年を経た今日,そろそろ,その自然史を垣間見た症例も集積されてきました.そこで今号の主題は,表面型病変の成長・増殖の過程を明らかにすることによって,その組織発生のルーツに迫ろうとする,意欲的な企画です.この分野の研究は,早期胃癌診断学体系を確立してきたわが国の研究者でなければできないテーマですが,さすがに主題症例も含めて,各論文には独創的な理論展開がなされており,この方面の研究も佳境に入ってきた感がします.
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