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編集後記
多田 正大
pp.1426
発行日 1998年9月25日
Published Date 1998/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103838
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下部大腸疾患を鑑別するにあたって,常に頭を悩ますのが本号で取り上げた腸管子宮内膜症である.病変の多くは粘膜層より下部にあるため,画像診断として種々の粘膜下腫瘍,悪性腫瘍の浸潤ないし転移,炎症などを考えておかなければならない.本号で提示された症例はいずれも病変部は見事な画像で表現されており,鑑別診断は容易である.しかし実際の臨床現場ではこううまくはゆかない.下腹部不定愁訴も女性に,うっかり過敏性腸症候群ですと告げようものなら,後で恥をかくのが本症である.まして虚血性変化や腹膜炎を合併したときには,診断はお手上げとなる.
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