特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
b.X線・内視鏡所見用語
牛角胃,砂時計胃(steerhorn stomach,hour-glass stomach)
中原 慶太
1
,
馬場 保昌
2
1癌研究会附属病院内科
2癌研究会附属病院内科,検診センター
pp.342
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104014
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1.牛角胃
牛角胃の名は,胃の形がウシの角のような形態を呈するものに対して用いられ,横胃とも呼ばれる(Fig. 1).
比較的緊張度の高い胃の状態でみられ,太った体形や筋肉質の男性などに多い.胃全体が持ち上がった形態となっており,管腔は定形胃に比べ狭い.しかも小彎,大彎とも短く見える.この形は高緊張が原因で生じるほかに,定形胃が噴門と幽門を結んだ軸を中心に大彎部が前方に回転移動することによって(胃角部の腹壁側への捻転)も起こり,多くはこれら2つの要素が同時に働いている.
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