Japanese
English
今月の症例
胃底腺領域にみられた未分化型Ⅱc癌の1例
Type 0-IIc Undifferentiated Adenocarcinoma in the Fundic Gland Area, Report of a Case
太田 智之
1
,
折居 裕
1
,
村上 雅則
1
,
里 悌子
2
Tomoyuki Ohta
1
1旭川厚生病院消化器科
2旭川厚生病院病理
pp.942-944
発行日 1998年6月25日
Published Date 1998/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103739
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〔患者〕64歳,女性.症状はなかったが当院人間ドックにおいて施行した上部消化管X線検査で,異常を指摘され,当科精査入院となった.
〔胃X線所見〕腹臥位二重造影では胃体中部前壁に径3cmの皺襞集中を伴う陥凹性病変を認める.集中する皺襞の先端には明らかな蚕食像を認め,先端に腫大や癒合は認めない.陥凹面に凹凸はなく,内部には不揃いな顆粒が散在し,未分化型Ⅱcの所見である(Fig. 1,2).X線の所見から病変は蚕食像に囲まれた範囲で,深達度mと診断できる.
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