学会印象記
第33回日本消化器病学会大会
今井 裕
1
1慶應義塾大学医学部放射線科
pp.1385-1386
発行日 1991年12月25日
Published Date 1991/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102717
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第33回日本消化器病学会大会は,素晴らしい秋晴れのもと10月24日から26日の3日間にわたって,久留米大学第2内科教授谷川久一先生を会長に,久留米市内の11会場に分かれて,消化器病に携わる人々が全国から一堂に集まり盛大に行われた.本学会は,谷川会長の意向により945題もの一般演題はすべて展示発表で行われ,4題の特別講演と4題の招請教育講演,各5題ずつのシンポジウムとパネルディスカッション,9題のワークショップに十分な時間をさく新形式が採用された.連日,各会場は参加者で溢れ,活発な討議が行われた.
第1日目の第1会場では,開会式のあとシンポジウム“C型肝炎ウイルス研究の進歩による肝臓病の変貌”にて幕を開けた.その他,3つのワークショップと2つの教育講演が行われた.また現在,脳死問題に関連して注目されている臓器移植についての特別講演“Transplantation in Hepatogastroenterology”が,ピッツバーグ大学教授岩月舜三郎先生により行われた.岩月先生は,既に肝移植についての講演を何度かされているが,今回は,最近手がけている腸管の移植における問題点など米国の医学事情をわかりやすく説明された.
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