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書評「現代日本医療の実証分析―続・医療経済学」
江見 康一
1,2
1帝京大学経済研究所
2帝京大学経済学部
pp.1148
発行日 1991年10月25日
Published Date 1991/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102664
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本書は,二木氏が1985年に刊行した「医療経済学」の続編であり,前著の問題視角をいっそう拡充・深化した分析を展開し,現在医療経済が遭遇する基本問題の実証的解明と,その解決への処方箋を示したものといえる.
二木氏の著書の特徴は,第1に臨床医の眼で医療の経済的側面を捉え,そのことが論証の強味となっていること,第2に章立てがつねに問題提起の形をとり,鋭い切り口で端的に核心に迫り,行政当局の公式見解にも敢えて異を唱える気概と統計的実証に意欲的に取り組んでいることである.
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