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書評「標準外科学 第6版」
川田 志明
1
1慶應義塾大学外科
pp.1124
発行日 1991年10月25日
Published Date 1991/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102661
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永く外科学教科書あるいは副読本として推薦してきStandard Textbook「標準外科学」の第6版が,内容・装丁も新たに上梓された.医学生に本書を薦めてきた経緯は,編集者の序言のとおりに“外科学のminimum requirementを充足し,compactでhandyな教科書”であったことであり,この初版以来の理念が全体に貫かれているからにほかならない.
内容については,臓器移植や救急医学などの外科学の進歩が網羅されている一方で,「医師国家試験出題基準」を満たし,各臓器の「癌取扱い規約」を掲げるなど,up-to-dateなものとなるよう配慮されている.外科学を修めようとする医学生,研修医には恰好の伴侶となろうし,項目・内容が整っていることから,指導者にとっても講義・実習などの立案に役立つものと期待される.
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