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書評「標準外科学 第6版」
杉町 圭蔵
1
1九州大学第2外科
pp.626
発行日 1991年6月25日
Published Date 1991/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102555
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本書は医学生の良きテキストとして,あるいは,既にベッドサイドの第一線にある若き研修医諸兄の復習の書として,1976年の初版以来,幅広い読者を持つ外科教科書のベストセラーの座を保ち続けている.私は外科学の講義の最初に,学生諸君に外科教科書や医学辞書などを紹介しているが,本書は総論・各論ともに理解しやすく,簡潔にまとめられ,かつ重要な箇所は適度に掘り下げて書かれており,価格も手ごろな良書として,毎年私が最も推薦する教科書である.
今回の改訂でまず気づくのは,装丁が一新されたことである.私の記憶する限りでは,本書は,ここ数年間ほとんど常に茶色のしかつめらしい表紙を“顔”に,書店に並んでいたように思う.それが今回,ブルーにイエローの配色も鮮やかに変身を遂げ,従来のとっつきにくそうな,ぶ厚い成書のイメージを見事に取り払ってくれた.
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