今月の症例
胃体上部前壁早期類似進行癌と噴門部早期癌の重複癌
小田代 一昭
1
,
美園 俊明
1
,
西俣 寛人
1
,
山下 正策
2
,
瀬戸山 史郎
3
Kazuaki Odashiro
1
1鹿児島大学第2内科
2協愛病院
3鹿児島大学臨床検査医学講座
pp.1094-1096
発行日 1991年10月25日
Published Date 1991/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102656
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〔患者〕72歳,男性.主訴:上腹部不快感.現病歴:1か月前より上腹部に不快感を覚え,近医でのX線と内視鏡検査で胃体上部のⅡcと診断され,精査目的で当院を紹介された.
〔X線所見〕半立位腹臥位第1斜位像(Fig. 1a).噴門部後壁の小さな不整形のニッシェとその周囲を囲む微細な顆粒状陰影が描写されている(Ⅱcと診断).また胃体上部前壁に比較的境界明瞭な淡いバリウム斑の中に大小不同の顆粒状陰影と微細なバリウム斑が認められる(Ⅱc類似進行癌と診断).
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