今月の症例
早期食道重複癌の1例
渕上 忠彦
1
,
岩下 明徳
2
,
臺丸 裕
3
Tadahiko Fuchigami
1
1松山赤十字病院消化器科
2福岡大学筑紫病院病理
3松山赤十字病院病理
pp.8-10
発行日 1991年1月25日
Published Date 1991/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102424
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食道早期癌,特にep癌はX線検査での発見は困難であると言われている.本症例は内視鏡検査で発見された重複癌(EiとIu)の症例であるが,X線検査によるep癌の拾い上げ診断の指標として有効と思われる所見を得たので呈示する.
〔患者〕63歳,男性.人間ドックで便潜血反応陽性を指摘され当科を受診.上部消化管内視鏡検査で下部食道に異常を指摘され精査入院となった.狭心症の病歴がある.
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