Japanese
English
今月の主題 大腸の新しい画像診断
序説
大腸の新しい画像診断
Introduction
芳野 純治
1
Junji Yoshino
1
1藤田保健衛生大学第二病院内科
キーワード:
大腸
,
画像診断
,
NBI
Keyword:
大腸
,
画像診断
,
NBI
pp.879-880
発行日 2008年5月25日
Published Date 2008/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403101378
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消化管の画像診断は本誌の大きなテーマの1つであり,これまで繰り返し検討されてきた.X線・内視鏡所見を切除標本のマクロ像や病理組織像と対比し,所見の成り立ちを解析することにより診断が進歩した.超音波内視鏡が開発され診断法として確立されようとしたときも同様の過程をたどった.大腸の画像診断において病理組織像に立脚したX線検査と内視鏡検査は診断の基本である.
新しい診断学はこれまでの診断学に比してより正確で,より容易に,より安全に,より低侵襲であることを求めて開発されてきた.これらは従来の診断学により細かな検討を加えるか,新しい手段(方法)を開発することにより組み立てられている.それには新しい発想の転換とそれを支える科学技術の進歩があったとも言える.一方,それらが診断学として評価されるには,これまでと同様に病理所見との対比を十分に行うことが求められる.
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