Japanese
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今月の症例
病変の拡がり診断にX線が有用であったtypical linitis plasticaの1例
Usefulness of X-ray Examination for Diagnosis of the Extent of Linitis Plastica Type Gastric Cancer, Report of a Case
政 幸一郎
1
,
西俣 寛人
1
,
西俣 嘉人
1
,
大井 秀久
1
,
新原 亨
1
,
仁王 辰幸
1
,
松田 彰郎
1
,
島岡 俊治
1
,
田代 光太郎
1
,
鳥丸 博光
1
,
末永 豊邦
2
,
大倉 康男
3
,
下鑪 研悟
4
Kouichiro Tsukasa
1
1南風病院消化器科
2南風病院外科
3独協医科大学病理学部
4しもたたら内科消化器科
pp.6-9
発行日 2004年1月25日
Published Date 2004/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403100403
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〔患 者〕 47歳,女性.自覚症状,特になし.2002年6月4日検診で異常を指摘され,2002年6月29日しもたたら内科消化器科を受診.同日の上部消化管内視鏡検査で異常所見を認めたため,2002年7月22日当院を紹介され,同日入院となった.
〔胃内視鏡所見〕 通常観察では,胃体上部大彎から後壁にかけて褪色調の境界明瞭な陥凹病変を認める(Fig.1).陥凹内は粗で小結節がみられる.陥凹周囲はひだ集中がみられ陥凹の周囲で中断がみられる.その病変の肛門側は明らかな伸展不良はみられず,ひだの腫大もはっきりしない(Fig.2,3).しかし,ひだの走行はスムースさを失い,ひだの表面は微細顆粒状のパターンを示している.また,長軸方向のひだとひだを橋渡しするような直交するひだがみられる.色素内視鏡では陥凹内の小結節がはっきりし,また,陥凹の周囲の粘膜の微細顆粒状のパターンが明瞭となった(Fig.4,5).
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