今月の主題 内科evidenceは果たしてあるのか
evidenceに基づいた内科の問題解決
呼吸器
市中肺炎・喀痰グラム染色に基づく抗生剤選択は治療効果を高めるか
石田 直
1
1倉敷中央病院内科
pp.2195-2197
発行日 1998年12月10日
Published Date 1998/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909450
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ポイント
●喀痰グラム染色による抗生剤選択で治療効果が高まるかどうかを2群間で検討したevidenceは現在のところない.
●喀痰グラム染色の評価は,良質の喀痰を用いて熟練した医師や技師が行うことが前提となる.
●喀痰グラム染色を正しく行い起炎菌を推定したほうが狭いスペクトルの抗生剤を選択することが可能であり,耐性が生じにくく医療経済上も有利である.
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