今月の主題 循環器疾患の低侵襲治療
先天性心疾患
肺動脈弁狭窄,末梢性肺動脈狭窄に対する弁形成術,血管形成術
石澤 瞭
1
,
於保 信一
1
,
百々 秀心
1
1国立小児病院循環器科
pp.1390-1393
発行日 1998年8月10日
Published Date 1998/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909358
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ポイント
●経皮的バルーン弁形成術は,肺動脈弁狭窄に対する治療法の第一選択である.適応は右室・肺動脈圧較差40〜50mmHg以上である.合併症も比較的少なく,成績は良好である.異形成弁に対する成績は悪いが,試みる価値はある.
●末梢性肺動脈狭窄に対するバルーン形成術の成功率は60〜70%であり,術後狭窄の治療法として有効である.
●複雑心奇形に対するstaged operationにおいて,外科治療との共同作業により,患者をより良い修復状態にもっていく治療法として,末梢性肺動脈狭窄に対するバルーン形成術の目的と意義がある.
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