今月の主題 内分泌疾患の拾い上げとマネジメント
偶発腫瘍と腫瘍随伴症候群へのマネジメント
paraneoplastic syndrome
北原 光夫
1
1東京都済生会向島病院
pp.1370-1371
発行日 2002年8月10日
Published Date 2002/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908828
- 有料閲覧
- 文献概要
ポイント
高カルシウム血症の原因の90%は副甲状腺機能亢進症と癌によるものである.
癌の患者が食欲不振・嘔気・嘔吐・便秘を訴える場合には,高カルシウム血症の存在を考慮する.
悪性高カルシウム血症の治療はカルシウム値が11.0mg/dlを超えた時点で始められる.14mg/dl以上では治療を強力に行う.
治療の中心は,生理食塩水による脱水の改善とビスホスホネートによる破骨細胞作用の阻止である.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.