今月の主題 Cognitive Disorder—内科医が知っておくべき認知機能障害
cognitive disorderとは
認知機能障害の症候
大塚 美恵子
1
,
植木 彰
1
1自治医科大学大宮医療センター神経内科
pp.1285-1287
発行日 2001年8月10日
Published Date 2001/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908237
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認知機能障害
知的能力は記憶力,計算力,一般的知識(インテリジェンス),図形の類似性の認識や順序の把握などのパターン認識,状況・文脈の認知,構成能力,抽象概念の理解などからなる総合的な判断能力である.これらの要素的な知的能力の障害が認知機能障害であり,結果として日常生活能力,家事能力,生活上の知恵,職業的な能力の障害が現れる.
cognitive disorderにはせん妄,痴呆,健忘があるが,本稿では内科外来において遭遇する機会が最も多い痴呆性疾患,なかでもAlzheimer病における認知機能障害の症候を中心とし,その多彩な臨床症状をどう理解すべきかについて述べる.
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