今月の主題 内科医が知っておきたい外科的治療のUpdate
整形外科
新しい骨折治療—骨粗鬆症に伴う脆弱性骨折
小林 千益
1
,
湯澤 洋平
1
,
高岡 邦夫
1
1信州大学医学部整形外科
pp.1218-1220
発行日 2001年7月10日
Published Date 2001/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908226
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ポイント
骨粗鬆症診療のゴールは骨折の予防である.骨粗鬆症の診断の後,各患者で骨折の危険因子を同定し,是正することが重要である.
転位が大きい四肢の骨折は,手術治療を要することが多い.
脊椎圧迫骨折は保存的に治療することが多いが,稀に偽関節となり疼痛が持続することがある.仰臥位X線側面像とMRIが診断に有用である.新しい治療として比較的侵襲が少ない「骨セメント注入+後方固定術」がある.本法は早期離床,早期リハビリテーションができる利点がある.
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