今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線
副甲状腺・代謝性骨疾患—診断法の進歩
骨代謝回転の評価と骨代謝マーカーの測定
神崎 晋
1
,
久保 俊英
1
,
清野 佳紀
1
1岡山大学医学部小児科
pp.362-366
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907916
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ポイント
●骨は骨吸収と骨形成を繰り返し(骨代謝回転)ながら,その形態を維持している.生理的,病的骨変化はこの両者の不均衡の結果生じると考えることができる.
●骨形成の指標としては,①骨型アルカリフォスファターゼ(ALP),②オステオカルシン(OC),③I型プロコラーゲンC末端ペプチド(P1CP)が特異性が高く頻用されている.
●骨吸収の指標としては,従来より用いられている①尿中ハイドロキシプロリン(Hyp)に加え,②酒石酸耐性酸性フォスファターゼ(TRAP),③尿中ピリジノリン(Pyr),デオキシピリジノリン(Dpyr)などが注目を集めている.
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