今月の主題 内分泌疾患診療と研究の最前線
間脳下垂体疾患—診断法の進歩
下垂体のMRI診断
高橋 立夫
1
,
桑山 明夫
1国立名古屋病院脳神経外科
pp.267-272
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907894
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ポイント
●下垂体腺腫はMRI上,正常下垂体よりも相対的にlow signal intensityとして造影される.
●一方,下垂体内のlow signal intensityがすべて腺腫とは限らず,colloid cyst,parsintermedia cyst,infarctionなどのこともある.
●先端肥大症,巨人症の98%は手術にて下垂体腺腫が確かめられる.Cushing病も内分泌学的診断が最も確実であり,画像診断上,下垂体に明らかな腫瘍が見られなくても,きめ細かな手術によって腫瘍を発見することができる.
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