増刊号 臨床医のための最新エコー法
エコー法の実践—泌尿器領域エコー法
腎臓のびまん性疾患
寺沢 良夫
1
1仙台社会保険病院内科
pp.298-301
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907761
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検査の手順
腎の超音波検査には,腹臥位による背部からの走査(泌尿器科など)と背臥位の経腹的走査(内科など)がある.筆者らは腎の検査でも,胆・肝・膵・腹部大動脈,膀胱,前立腺,卵巣も同時に走査しているので,背臥位での各臓器の検査後,左右を挙上しての背部からの腎走査も加えている.なぜならば,びまん性腎疾患の検査中,無症状の悪性疾患(腎癌,腎盂癌,膀胱癌,肝癌,膵癌,胆管癌など)が検出されることを頻繁に経験しているからである1,2).また,蓄尿(約150ml以上)していることが膀胱の検査にとって望ましい.
腎の検査は次の手順で行っている.
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